最高裁判所判事国民審査の書き方


図1:国民審査投票用紙(正確ではありません)(3.97KB)  さて、左の図1は国民投票用紙の形式です。もちろん本物でも、本物の模写でもありませんが、だいたいこういう形式という事です。
 普通日本の選挙では自書式投票、つまり投票者が自ら名前を書くのですが、この投票だけは、既に名前を書いてある中から選びます。

図2:正しい投票の例(正確な用紙ではありません)(4.31KB)  罷免したい、つまり辞めさせたい裁判官に対しては、左の図2のように×を書きます。この場合は、山口、北川、大出、金谷各氏を罷免するように、と意思表示をした事になります。
 空欄にした残りの五名は、信任したものと見なされます。

図3:間違った投票の例(正確な用紙ではありません)(4.55KB)  では、「この裁判官を信任する」という意思表示として○を書いたらどうでしょうか。左の図3では、元原、梶谷両氏に信任のつもりで○をつけています。また、町田氏については、棄権の意味で空欄にしました。
 残念ながら、この○は「信任」とは認められません。無効票となります。信任したい場合は、何もつけてはいけないのです。
 逆に、白票のつもりで何もつけないと、信任した事にされてしまいます。この場合は、元原・梶谷両氏への投票が無効となり、町田氏への投票は信任と見なされます。この事から「信任する時は意思表示を表すために○をつけるようにするべきだ」という意見もありますが、今のところ実行される見込みはありません。

図4:大間違いな投票の例(正確な用紙ではありません)(4.31KB)  左の図4では、様々な記号が付いています。この場合は○をつけたのと同じように、単なる無効票とされます。信任なら何もつけない、不信任なら×をつける。それだけです。

 では、どうしても白票を投じたい時はどうするのか。
 単に棄権しても良いのですが、投票所で投票用紙を返すという手続きを取る事で、積極的な意思表示をする事が出来ます。

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